公開日:2021.09.14最終更新日:2024.11.05
コーディングに最適!業務効率化に必須なおすすめITツール13選!【最新版】
WEBコーダーに必要なスキルとしては、大きく分けて2つあるといわれています。1つは、HTMLやCSSを用いて正確にコーディングするコーディングスキル、もう1つはWebの管理画面からコンテンツの更新を行うCMS管理です。
これらはサイト制作においてもちろん必要な作業ですが、コーダーの人材が不足しているために手が回らない、なんていう制作会社も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webサイトを制作する際に使えるコーディングを効率化できるツールについて紹介していきます。また、今回はジャンル別に4つに分けさせていただきました。
ホームページ制作会社である私たちがおすすめするツールばかりなので、是非参考にしてみてください。
目次
コーディングにおいて役立つツール
思い通りのカスタマイズができるテキストエディタ ATOM(アトム)
ATOMは世界的に有名で、初心者にも上級者にも利用しやすいテキストエディタです。また、これまでに出たプラグイン(ページ内ではパッケージと呼ばれている)、背景(ページ内ではテーマと呼ばれている)は合わせて1.2万種類、総ダウンロード数は約2.9億ダウンロードにのぼります。
ATOMの特長
ATOMの特長は以下の点です。
- 2021年9月時点で9,000を超える豊富なプラグイン
- そのパッケージ内には入力補助やプレビュー機能がある
- 別のプラグインを用いることで日本語化できる
ATOMの特長といえば、豊富なプラグインから自分好みのプラグインを用いて自由にカスタマイズが可能な点ではないでしょうか。2021年9月7日現在でなんと9,133個のプラグインが公開されています。これだけあれば、使いたいと思えるプラグインがあるはずです。
また、別でプラグインを行う必要はありますが、文面を日本語化できるという点では、コーディングに慣れていない新入社員の方にも扱いやすいのではないでしょうか。
ATOMの利用料金
ATOMの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒ATOM
ショートハンドを多数収録したプラグインツール Emmet(エメット)
Emmetは、AtomやVisual Studio CodeなどのHTMLエディタと組み合わせて使うプラグインツールです。
Emmetの特長
Emmetの特長は以下の点です。
- ショートハンド(CSSのコード名を省略すること)ができる
- 多様なHTMLエディタで利用可能
Emmetの特長といえば、ショートハンドが可能な点が真っ先に挙げられるでしょう。
例えばEmmetでは、bg#000+Tabと打ち込むと、自動的にbackground#000000(背景色:黒)と打ち込んだことになります。また、ul>li*3と打ち込むと、ul(順序なしリスト)タグ内にli(リスト項目)タグを3つ生成してくれます。これを用いるだけでもかなり時短できるのではないでしょうか。
これ以外にもたくさんのショートハンドが可能で、慣れるまでは多少苦労するかもしれませんが、慣れるととても便利なツールになります。
Emmetの利用料金
Emmetの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒Emmet
拡張機能が豊富なのにサクサク動くテキストエディタ Sublime Text(サブライムテキスト)
Sublime Textは、様々な機能を搭載したテキストエディタです。恋に落ちるエディタというキャッチフレーズで、今も多くのユーザーを虜にしています。
Sublime Textの特長
Sublime Textの特長は以下の点です。
- プラグインの豊富さ
- 動作が軽い
- 画面分割をしファイル編集できる
- ショートカットもかなり便利
Sublime Textの特長は動作が軽く、かつプラグインが多い点です。プラグインが多いので、自分好みのエディタに近づけることができます。また動作が軽いので、固まって動かない、なんていうストレスなく動かすことができるのは、コーダーからすると助かるのではないでしょうか。
また、ショートカットなども多くあり、どれも便利なものばかりです。
Sublime Textの利用料金
Sublime Textの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 年間費用:法人50~65ドル(契約数により異なる)
:個人99ドル(3年) -
無料版もあり
詳細はこちら⇒Sublime Text
サイト構造をAIが自動識別してくれるソフトウェア FRONT-END.AI(フロントエンドエーアイ)
FRONT-END.AIは、該当ページをAIが自動で識別し、どのあたりに何のタグが関連づいているのかを知ることができるソフトウェアです。
FRONT-END.AIの特長
FRONT-END.AIの特長は以下の点です。
- AIがサイト構造を識別し、UIやCSSなどにて効率的なコード作成を支援してくれる
- 開発期間の短縮、コスト削減が可能
FRONT-END.AIでは、デザインカンプ(デザイン完成見本のこと)からAIがサイト構造を識別し、どこにどのコードが用いられているかを候補として出力し、UI上にて表示して、効率的なコード作成の手助けをすることができます。また、CSSにも対応していて、レイアウトやレスポンシブ作成の効率化にも役立ちます。
参考記事を用いながら作業を行うため、開発にかかる時間を短縮できます。さらに、外部委託すると莫大な費用が必要となってしまうのですが、これであれば簡単に作成できるので、基礎知識さえあれば誰でも扱えます。実際に開発期間を3分の1程度に、制作コストを1,000万円削減できたという事例もあります。
FRONT-END.AIの利用料金
FRONT-END.AIの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額費用:ひとり当たり 15,000円~
詳細はこちら⇒FRONT-END.AI
50以上のプログラミング言語に対応しているテキストエディタ Repl.it(リプールドットイット)
Repl.itは、様々な言語を利用した開発環境がブラウザ1つで完結できるテキストエディタです。
Repl.itの特長
Repl.itの特長は以下の点です。
- 50以上のプログラミング言語に対応している
- ユーザー登録すればユーザー同士でチャットをしながらドキュメントの同時編集が可能
- スマートフォンでも編集できる
- テンプレートも種類豊富に取り揃えている
Repl.itの特長は、何といっても対応しているプログラミング言語の多さでしょう。JavascriptやHTML、CSSのようなフロントエンド開発はもちろん、Node.jsやPython、C言語などのバックエンド開発もこのソフトでできます。プロジェクトの動作を試すうえでのテンプレートも多く、とても便利です。
また、ユーザー同士でチャットをしながら同時に作業に取り掛かることができるので、わざわざチャットアプリとコーディングソフトを別々で動かす必要がなく、効率的です。
Repl.itの利用料金
Repl.itの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒Repl.it
ほとんどの作業を1つで完結できるテキストエディタ WebStorm(ウェブストーム)
WebStormでは、HTMLやCSS、JavaScriptのコード補完やリアルタイムでのJSエラー・デッドコードの検出、リファクタリングが可能なテキストエディタです。
WebStormの特長
WebStormの特長は以下の点です。
- フロントエンドエンジニアリングに役立つ機能が充実している
- ファイルごとの編集履歴が簡単に確認できる
- コードを自動で整形してくれる
WebStormの特長の中でも、特にコード整形を自動で行ってくれる点は優秀です。インデントや空白のそろえ方、記述揺れなどを勝手になくし、読みやすいコードにしてくれます。
また、フロントエンドエンジニアに役立つ機能として、Node.jsやタスクランナーのGulpをツール内で起動できます。
WebStormの利用料金
WebStormの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:なし
- 月額費用:1,490円
- 支払い方法:月払い/年払い(年払いは2か月分お得、かつ継続利用による割引あり)
- 無料30日の体験版あり
詳細はこちら⇒WebStorm
楽に仕上げたいときに便利なローコードツール・ノーコードツール
通常のコーディングツールと何が違うの?
通常のコーディングツールでは1からコードを作成していく必要がありますが、ローコードツールでは必要最小限のコーディングをするだけで迅速にWebページやアプリケーションを作成でき、ノーコードツールではコードを一切使わずに作成できる、近年注目されているツールです。
また、時間短縮などによる業務の効率化が図れる、初心者でも扱いやすい等のメリットがある一方で、通常のコーディングツールと比較して、ページ制作などにおける自由度に制限がある等のデメリットもあります。
ローコードとAI技術を駆使したソフトウェア GeneXus(ジェネクサス)
GeneXusは、ソフトウェアを作るソフトウェアで、Webアプリケーションを中心としたローコード開発ツールです。ウルグアイ共和国大学から生まれ世界50か国、30年以上業界に携わってきた実績と変化に強いローコードの開発プラットフォームで、誰でも簡単に作れることを謳っています。
GeneXusの特長
GeneXusの特長は以下の点です。
- 業務内容の記述をするだけで設計情報を自動で記述してくれる
- 数学的理論に基づいて生成される
- 要件定義の変更にも柔軟に対応できる
GeneXusでは、ユーザーが扱う伝票や出力帳票、業務ルールなどをツール内の入力画面に打ち込むだけで、その情報から処理の順序やデータ構造を理解し、数学的な理論に基づいたソースコードとテーブル定義情報を自動生成してくれます。プログラムが自動生成されることによって、生産性の向上や開発コストの削減が期待できます。
また、急な定義変更でも、ツール内の知識ベースが推論機能による影響分析を行い、自動で再編成されるため、システムの仕様変更が容易にできます。
GeneXusの利用料金
GeneXusの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用・月額費用ともに不明(ランタイム費用は不要)
- 体験版(トライアル)あり
詳細はこちら⇒GeneXus
ビジネスに必要なものがそろっているローコードツール kintone(キントーン)
kintoneは、企業の様々な場面において役に立ちます。メインはアプリケーションの開発ですが、Webも制作できます。
kintoneの特長
kintoneの特長は以下の点です。
- これを1つ入れておくだけで、業務効率化における様々な拡張機能ができる
- 外部サービスや基幹システムとの連携により、さらに拡張が可能
kintoneは、拡張機能によって多くの機能を後付けできます。Webサイトの作成でいえばフォームブリッジなどが該当します。
また、Webサイト以外にも勤怠管理や経理処理、企業間とのやり取りなどといった一般企業に必要な情報にも対応しています。
kintoneの利用料金
kintoneの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:1人あたりライトコース780円、スタンダードコース1,500円(拡張機能の有無、他オプションあり)
- 30日間の無料お試しあり
詳細はこちら⇒kintone
本格的なサイト作成が可能なノーコードツール WordPress(ワードプレス)
WordPressは、オープンソースのソフトウェアです。全くやったことのない初心者からプログラムを作れるような開発者まで、幅広い層に対応しています。
WordPressの特長
WordPressの特長は以下の点です。
- 55,000個を超える膨大なプラグインを利用できる
- これだけの機能を持ちながら完全無料で利用できる
- 全サイトの約4割、CMSに限れば約6割がWordPressを利用している
WordPressの特長としては、プラグインが豊富でかつすべて無料で利用できる点です。プラグインを用いるとアクセスの統計情報を見たり、二段階認証を有効にしたり、スパム対策をしたりするというような、本格的なサイトを作成することができます。
また、Web上の約42%のサイトがこのツールを使っていて、CMSにおいても約60%がこのツールを利用していることからわかるように、WordPressは世界中で信頼されているツールだといえます。
WordPressの利用料金
WordPressの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒WordPress
管理画面から更新を行うときに必要なCMS管理ツール
バージョン管理を行う際に便利なCMSツール TortoiseGit(トートイスギット)
TortoiseGitは、コーディングをした際に、いつ、どの場所を更新したかがわかるバージョン管理ソフトです。
TortoiseGitの特長
TortoiseGitの特長は以下の点です。
- マウス1つで簡単に扱うことができる
- 編集したコンピュータ以外の別のコンピュータでも同じ状況を再現できる
TortoiseGitの特長といえば、キーボードを使わなくてもマウスがあれば扱える点です。このツールは作業手順が多少複雑ですが、手順紹介等もネット上に多数あるので、慣れると簡単に扱えるようになります。
またリモートリポジトリという、複数のPC間で持ち運びするためにGitのデータを保管しておく場所にファイルが遷移されるので、別のコンピュータでも同様の作業ができます。
TortoiseGitの利用料金
TortoiseGitの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒TortoiseGit
情報の関連性を追加したCMSツール RCMS(アールシーエムエス)
RCMSは、従来のCMSからさらにRelation(関連性)を追加し、1つのコンテンツを1つの箇所に出力するのではなく、関連する情報どうしを組み合わせることで、様々な形のコンテンツを表現することができます。
RCMSの特長
RCMSの特長は以下の点です。
- ページやフォルダではなく、データを管理する
- 細かな更新を継続し、常に最新の状態に
従来のCMSでは、サイトの構成を理解せずに更新を行うと、デザインは統一されているが、目的ページにたどり着きにくいというような想定と違うサイトになってしまいます。しかしRCMSの最大の特長であるデータを管理する形では、更新作業とサイト構成やリンク設定が分かれていて、更新作業を何度も行ってもサイトの構成が混乱することはありません。
また、機能追加等の更新も随時行っており、最新の状態で利用することができます。
RCMSの利用料金
RCMSの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:スタンダードプラン44,000円 仮想専用サーバプラン88,000円
- 月額費用:スタンダードプラン11,000円 仮想専用サーバプラン55,000円
※スタンダードプランと仮想専用サーバプランではソフトウェアの利用上限が異なる
また、サーバに直接インストールするオンプレミス提供型もあり - 支払い方法:月払い/年払い(年払いは1か月分以上お得)
- 14日間の試用版あり
詳細はこちら⇒RCMS
制作から共有・管理まですべてできるCMSツール PassTeam(パスチーム)
PassTeamは、クライアントと制作会社をつなぐ、Webサイト制作向けのクラウド制作管理ツールです。様々な機能が備わっているため、Webページの制作会社全般におすすめできるツールです。
PassTeamの特長
PassTeamの特長は以下の点です。
- WEBサイト制作における共有・確認作業を効率化できる
- 制作にかかわるファイルをツール上でまとめて管理できる
- 自社システムとして、競合他社と差別化できる
PassTeamの特長で特におすすめなのが、制作にかかわるファイルをPassTeam上にてまとめて管理することができる点です。従来であると、原稿やサーバの情報、掲載写真などはそれぞれ別のフォルダなどを作って保管することが多かったかと思います。そうして、別事業の書類と内容が混じって、どれがどれかわからなくなってしまった、という経験はありませんか?
そのようなときにこのツールを用いると、PassTeam上で制作にかかわるデータを一元管理できるようになります。この管理形態をとることにより、ファイル管理の手間も省くことが可能となります。
また、打ち合わせや社内ミーティングなどの議事録、クライアントから共有された情報を、サイト情報に紐づけて管理する制作支援機能も充実しています。
PassTeamの利用料金
PassTeamの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:55,000円
- 支払い方法:月払い/年払い(年払いは1か月分お得)
- 30日間の無料トライアルあり
詳細はこちら⇒PassTeam
上記以外のコーダー向けツール
サーバに対するファイルの送受信を行うFTPツール FileZilla(ファイルジラ)
Filezillaは、サーバへとファイルを送受信できるFTP(File Transfer Protocol)ソフトです。
Filezillaの特長
Filezillaの特長は以下の点です。
- FTPはもちろん、さらにセキュリティが強化されたSFTP、FTPSの通信規格にも対応
- ドラッグ&ドロップで簡単に操作できる
- Windows、Macいずれにも互換性がある
Filezillaは、これまで脆弱さが問題視されていたFTPだけでなく、暗号化によりセキュリティが強化されたSFTPやFTPSの新しい通信規格にも適応して、日本語にも対応している点から、個人法人問わず幅広い目的で利用されています。また、多くのレンタルサーバにおいても利用がサポートされています。
操作が簡単な点、互換性の高さも、支持される理由の一つです。
Filezillaの利用料金
Filezillaの利用料金は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
詳細はこちら⇒Filezilla
おわりに
いかがでしたか。
少しでも使ってみたいな、なんて思えるツール、エディタなどはありましたか。
1つでも参考になったらうれしいです。
気になったものがあれば、今からでも業務効率化頑張っていきましょう。